NGOへの寄付をお願いされたら?
2005-09-30


先日、知り合い(知り合いというほどの人ではありませんが)から連絡がありました。
自分の支援しているNGOへの寄付の要請です。
まあぶっちゃけて言うと”ピ●スウィン●ジャパ●”への寄付要請です。


正直、ここにだけは寄付したくねえなと考えているNGOなので断ったら、切れられました。
「こんなにすばらしい活動をしているところなのに」
「あなたには困っている人の気持ちがわからないの?」
「アフガニスタンに行ったって聞いたけど一体何を見てきたの(怒)」
見たいな感じで。

「いやー見て来たからここには寄付したくないんです」
と言ったらさらに切れられました。
なんかもう手に負えない感じです。

失礼な話ですが、変な宗教にはまった人もこんな感じなのかな?と感じました。
(もちろんこの勧誘にこの団体の責任は無いと思うんですが・・・ムッとしました)


アフガニスタンではいろんな現地の人に世話になりました。
自身の不注意から病気をして命辛々アフガンを抜けトルコで入院したのですが、その間にも多くのアフガニスタンの人の手助けを受けました。

だからこそここには寄付できないなと感じるのです。
実際にあっちでの活動も現地で聞いてますし。
立派な宿舎とのこと。
まあピース●ィングさんの活動を全否定しようとは思ってません。
活動をうまく表現しているHPは上手だなとおもうし。
でも積極的に支援したいとも思いません。
いくつか理由をあげると。


●多くの国地方に支援
ニュースになった災害のほとんどすべてに対して支援をしています。
こう書くと非常に立派なのですが、場当たり的というか長期的展望に立っていないともいえます。
徒花[LINK]的な感じもししまいます。

●代表者が現場にいない
現場にたった代表者では無いように見える。
広告塔として国内で一生懸命資金を集めるのも大事ですが、こういった活動は現地での情報収集が非常に大事です。
報告を受けたり、視察程度で情報収集とするのは私は駄目だと思います。
政治家とスタンスがおんなじ気がします。
代表者は看板ですが、自分は現地でがんばる代表者に寄付したいです。

●結局資金の多くが政府系の資金
寄付や委託で活動をしているわけですが、ひも付きの資金が多いです。
JICA等のODA資金が流れているんです。
これらの資金での活動をしているということは、基本的にはODAで批判を受けている”お役所仕事”の一端を担っているともいえます。
助成金の申請でお金をもらうには結局、役所にとって耳障りのいい事業提案を行うわけですから。

●報告の精度の問題
完全な裏付を取れなかったので詳細は書きませんが過去に報告の精度にに問題があったことがあります。

散文的な表現ですし、あくまでも自分の主観ですから。

NGOによる支援活動は大きく2つに分かれます。
@緊急的な支援
 これはその時の命を救うための活動です。
 災害や紛争時に必要になります。
A恒久的な支援
 これはその地の人々が自身で立つ為のお手伝い。
 紛争後、災害後、ヴィジョンを持った活動が必要です。

自分のお金を寄付するならAに使ってほしいんです。
@の活動は出来れば政府が行うべきだと思っているので。
でAの観点から、ここには金を出せないなと感じるんです。
ヴィジョンが足りないんです。
これは現地の要望だけでなく、将来的な姿を互いにすり合せていく作業が不可欠です。
これが見えないんです。


「じゃあお前はどこなら満足なんだ」
という話になるでしょう。
実際に寄付を要請してきた人からも言われました。


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