自然療法と乳児死亡事件 代替医療について
2010-08-21


今日の記事は治療院の記事として書いたものです
まだ完全版ではありませんがこちらにも同じ記事を掲載します
黒砂台鍼灸あん摩治療院の当該記事ページ

治療院のページには追記機能を使用してさらに追加のお話も






livedoor「BLOGOS」で見つけた記事[LINK]に非常に興味深くかつ鍼・灸・あん摩という代替医療にかかわる人間として考えさせられる記事がありました
これについてずっと考えていたので少しだけ

この記事で言いたいことはホメオパシー療法の糾弾では有りません
代替医療に関わる人間として思うところを素直に述べていきます

詳しくは上記BLOGOS記事で読んでいただきたいのです
発端となった読売新聞の記事、わかりやすいホメオパシーの説明を行っている毎日新聞の記事、そして日本でホメオパシー療法を薦める日本ホメオパシー医学協会に詳細に取材を行った朝日新聞の記事と縦横無尽にリンク引用を行いすばらしい記事になっています

発端となった7月9日付けの読売新聞の記事

「ビタミンK与えず、自然療法の錠剤」乳児死亡で助産師を提訴…山口[LINK]

 山口市の助産師(43)が、出産を担当した同市の女児に、厚生労働省が指針で与えるよう促しているビタミンKを与えず、代わりに「自然治癒力を促す」という錠剤を与え、この女児は生後2か月で死亡していたことが分かった。
助産師は自然療法の普及に取り組む団体に所属しており、錠剤はこの団体が推奨するものだった。母親(33)は助産師を相手取り、約5640万円の損害賠償訴訟を山口地裁に起こした。
母親らによると、女児は昨年8月3日に自宅で生まれ、母乳のみで育てたが、生後約1か月頃に嘔吐(おうと)し、山口県宇部市の病院でビタミンK欠乏性出血症と診断され、10月16日に呼吸不全で死亡した。
新生児や乳児は血液凝固を補助するビタミンKを十分生成できないことがあるため、厚労省は出生直後と生後1週間、同1か月の計3回、ビタミンKを経口投与するよう指針で促し、特に母乳で育てる場合は発症の危険が高いため投与は必須としている。
しかし、母親によると、助産師は最初の2回、ビタミンKを投与せずに錠剤を与え、母親にこれを伝えていなかった。3回目の時に「ビタミンKの代わりに(錠剤を)飲ませる」と説明したという。
助産師が所属する団体は「自らの力で治癒に導く自然療法」をうたい、錠剤について「植物や鉱物などを希釈した液体を小さな砂糖の玉にしみこませたもの。適合すれば自然治癒力が揺り動かされ、体が良い方向へと向かう」と説明している。日本助産師会(東京)によると、助産師はビタミンKを投与しなかったことを認めているという。助産師は読売新聞の取材に対し、「今回のことは何も話せない。今は助産師の活動を自粛している」としている。
ビタミンK欠乏性出血症 血液凝固因子をつくるビタミンKが不足して頭蓋(ずがい)内や消化管に出血を起こす病気。母乳はビタミンKの含有量が少ない場合がある。   
2010年7月9日読売新聞より


この新聞記事には書かれていませんが助産師がビタミンKのかわりにレメディーと呼ばれるホメオパシー療法で用いられる錠剤との事です

この後、朝日新聞ならびに同新聞のネット記事等でで詳細な取材による追記がなされています


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