シリアの旅 マルーラ1
2006-03-29


これから紹介するマルーラという町はあまり大きな町でもなく、壮大な遺跡があるわけではない
岩山に囲まれた聖テクラ修道院と聖サルキス修道院がある

唯一つここはキリスト教創生より受け継がれる「原始キリスト教の隠れ里」でもあるのだ

[LINK] (禺画像])

切り立った崖に張り付いているような町です
あいにくの小雨模様ですがキリスト教の隠れ里訪問という点ではなかなかの雰囲気です

シリアを廻るパックツアーでは必ず入る名所なのですが、長期の個人旅行者は実はあんまり来ない場所だったりします
ダマスカスから中途半端な位置にあるためでしょうか?
ツアーの場合、バスを貸し切っての移動ですから
ダマスカス→マルーラ→シャハバ→ボスラ なんてコースで一日で回りそうです
(シャハバについては後ほど掲載予定です ボスラは”T”[LINK]”U”[LINK]”V”[LINK]あたりに記事があります)

まあ、ここら辺にくると壮大なローマ遺跡があちこちにありますのでそれに目を奪われるのも解かる気がします
どうしても個人旅行者はパックツアーと異なり、移動などにロスがあります
このため、大きな遺跡の見学を優先して小さなものは飛ばしてしまう傾向があるような気がします
“たまご”自身も初めは行くつもりはありませんでした
たまたま“パーミット”(許可証)取得に手間取って一日開いたため出かけたのが本当の理由

情報ノート(各地の安宿にある現地情報を記載したノート)ではミニバスが有るとの話でしたがバスターミナルに行ってみるとあるのはセルビス(トヨタのワンボックスを使用した乗り合いバン)のみ
小さな車体にすし詰めに乗客を乗せて走ります
値段は日本円で15円から20円ぐらいでしょうかあっという間にマルーラに到着します

切り立った崖に張り付く町と同じく教会も崖に張り付くかのように存在しています

[LINK] (禺画像])

聖テクラ修道院
シリア王セレウコス王家の血を引く娘テクラは、かの聖パウロの教え得て、敬虔なキリスト教信者となる
自分にとっては異教徒となってしまった父から改宗を迫られた時にこれを拒否し、父の雇った私兵たちに追われる身となりました
岩場に追い込まれ、神に助けを求めたとき突如として岩が割れ、岩肌から水が滴り落ちてきた
この水を得てテクラは生き延び、神への感謝からこの地に修道院を設立したと伝えられています
建物自体はえらく新しく見えます
それもそのはずで1930年代に立て直されたものとのこと
オリジナルの建物はいつ建てられたのか不明だそうです

その、水の湧き出たという場所も残されています

[LINK] (禺画像])

それがこの写真
崖に穿たれた洞窟に建物が納まっています
実はこの村、崖のあちこちにこのような穴が穿たれています
キリスト教がイスラム今日によって迫害を受けたころ隠れ棲んだ穴だといわれていますが実際のところはわかりません

この崖の方にも行くことができるのですがその様子は次の機会に
[イスラムを旅して]

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