本を読むのが好きです
昔から本を読むのが好きだったのですが、忙しくなったころ方向がそれて漫画に向かったりして少し活字から離れていました。
また活字に戻ってきたのは海外旅行をしたとき。
日本語に飢えるというのでしょうか、日本人の少ない地域に行けば行くほど活字をむさぼるように追いかけていました。
日本から海外に持って行ったのは10冊ほど、で、記憶に残っているのが以下の本
宮部みゆき
「我らが隣人の犯罪」
宮部みゆき
「ステップファザー・ステップ」
池波正太郎
「原っぱ」
真保裕一
「ホワイトアウト」
曽野綾子
「バァバちゃんの土地」
海外に持っていった本は読んで飽きたら交換します。
この5冊はなかなか交換できなかった本たちです。
一冊、一冊と交換して旅の終盤に残ったのは2冊
「原っぱ」と
「バァバちゃんの土地」です
結局最後に
「バァバちゃんの土地」は交換してしまったのですが、交換した後にも読みたくなり、惜しい事したななどと思っていました。
どちらもマイナーな本です。
いや、作者がというのではなく作者の著書の中できちんと評価されていないなと感じる本なんです。
リンクを張っていますので見ていただければわかるのですが、どちらの本も比較的有名な作家ながらアマゾンでレビューすらない始末。
というわけでたまごなりのレビュー
池波正太郎
「原っぱ」
鬼平犯科帳、剣客商売、仕掛人シリーズといわゆる時代劇もので有名な著者の書いた数少ない現代小説。
著者は絶大な人気をj誇る小説家であるとともに、エッセイストとしても評価が高く数多くの著作を残す。
舞台が現代となることで、エッセイストとして著者が持つ鋭い視点で社会を捉える力が存分に生かされている。
また晩年に書かれたこの作品、主人公の設定に著者が浮かび上がってくるところもあり半自叙伝的ともいえる至玉の一冊。
主人公はすでに筆を置いた劇作家。
劇作家を引退した現在、すきな映画の評論を書きながら老いた日々をすごしている。
ある日飛び込んでくる自分の過去の作品の再演の話。
「今の演劇界ににはそぐわないよ」と考える主人公をよそに動きゆく周りの人々。
主人公の前に現れた引退したはずの伝説の女優。
やがて「過去の人」であった主人公の心が動き出す。
主人公の周りに集う人々の光や影が失われてゆく下町の風景とともに鮮やかに描かれています。
私自身は池波正太郎の最高傑作だと感じる作品です。
池波正太郎のエッセイを読んだことのある人、ない人、時代劇を好きな人、嫌いな人すべての人にお勧めしたい作品です。
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